
ギターピックの素材で音が変わる?セルロイドとポリアセタール(デルリン)の特徴を徹底解説
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ギターピックの「素材」は、音や演奏性に大きな影響を与える重要な要素です。
今回は、PICKBOYのラインナップでも長年愛されている代表的な2素材「セルロイド」と「ポリアセタール(デルリン)」の違いを、音の特徴や演奏性の観点から詳しく解説します。
🎸 セルロイドピック|音の伝統を受け継ぐクラシックな素材
セルロイドは1856年に発明され、1869年に世界初の合成プラスチックとして特許を取得した素材です。もともとは象牙の代用品として開発され、映画フィルムや写真ネガなどにも使われてきました。
▶ ギターピックとの関わり
1900年代初頭にはギターピックに採用され、べっ甲に近い音質や弾き心地で人気が広がりました。扱いやすく、価格も手頃なことから、今でも多くのプレイヤーに親しまれています。
▶ サウンドの特徴
- やわらかなアタック感
- 温かみのあるトーン
- クリーントーンやアコースティックに最適
表面の仕上がりも美しく、デザイン性にも優れるセルロイドは、まさに「ピックらしいピック」。歴史・音・質感すべてにおいてクラシックな魅力を備えています。
⚙️ ポリアセタール(デルリン)ピック|現代の定番、万能プレイヤー素材
ポリアセタール(商品名:デルリン)は、1960年に登場した高性能なエンジニアリングプラスチックです。機械部品にも使われるほど信頼性が高く、ピックにも最適な特性を備えています。
▶ ピックとしての特性
- シャープでクリアなアタック
- スムーズなストローク
- ジャンルを問わない対応力(ロック・ブルース・ジャズ・メタルなど)
べっ甲に近い音色を持ちつつ、圧倒的な耐久性とコストパフォーマンスを実現。初めて使った時から「しっくりくる」と感じる方も多い素材です。
▶ 類似素材との違い
Tortex(トーテックス)やDuracon(デュラコン)などのアセタール素材もありますが、デルリンはその中でもとくに定番素材として長年選ばれ続けています。
🎼 まとめ|素材が音を変える
- ✅ やわらかく温かいトーンを求めるなら「セルロイド」
- ✅ シャープで万能な演奏感を求めるなら「ポリアセタール(デルリン)」
どちらも長い歴史と高い評価を持つ素材です。自分の音やスタイルに合わせて、ぜひ試してみてください。
今後の記事では、ナイロン、ウルテム、セルテックスなどの素材も紹介予定です。