海外書籍『Picks!』が伝えるPICKBOYの原点
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海外書籍『Picks!』に登場するPICKBOY
Will Hoover著『Picks! – The Colorful Saga of Vintage Celluloid Guitar Plectrums』は、ギターピックの歴史を写真とともに紹介した書籍です。その中でPICKBOYの歩みにも触れられています。
この記事では、同書で取り上げられた創業期のエピソードを手がかりに、PICKBOYがどのようにピックづくりを広げてきたかをご紹介します。1961年は創業につながる着想の年、1967年はPICKBOYがギターピックづくりを始めた年として区別してお読みください。
鼈甲の端材から見つけた、ピックの可能性
創業者の中埜昭示は、もともと紳士用品を扱っていました。PICKBOYに伝わる創業のエピソードでは、1961年に鼈甲(べっこう)の靴べらを製造する工場を訪れ、端材から作られた三角形の小片に目を留めたことが転機になったとされています。
その小片は、弦楽器の演奏に使う「フィンガーネイル」として作られていました。中埜はそこに、演奏者が手に取るピックとしての可能性を見いだします。当初、約2万個分の素材を仕入れたという話も伝えられています。
素材を無駄にせず、演奏に役立つ小さな道具へと変える発想。それが、後のPICKBOYのピックづくりにつながりました。
セルロイドへ、そして選べるピックへ
PICKBOYは1967年に本鼈甲を素材とするギターピックの製作を始めました。その後、素材の扱いや供給の変化に対応しながらセルロイド製ピックへと展開し、形や厚さの選択肢も広げていきます。
従来のPICKBOYの紹介では、1970年代初頭には月産70万枚を超える規模になり、ドイツ・フランクフルトにも拠点を設けたと伝えています。国内だけでなく海外へ届ける歩みも、ブランドの歴史の一部です。
ピックを「付属品」ではなく、素材、形、厚さ、デザインで選ぶ道具として届けてきた姿勢は、現在の製品にもつながっています。ブランド全体の歩みはPICKBOYについてでもご紹介しています。
歴史を、いま弾く一枚につなげる
書籍に残された写真からは、ピックという小さな道具にも、素材選びやデザインに向き合ってきた歴史が見えてきます。PICKBOYは現在も、さまざまな素材や形、厚さのピックを展開しています。
クラシックな素材から試してみたい方は、セルロイドのラインナップをご覧ください。音や弾き心地の好みに合わせて、次の一枚を探していただけます。
紹介した書籍
Will Hoover, Picks! – The Colorful Saga of Vintage Celluloid Guitar Plectrums, Miller Freeman Books, 1995. 書籍情報を見る